シルクアミノ酸

silk amino acid

シルクアミノ酸とは、絹からつくられる高品質なアミノ酸です。
絹といえば、ドレスや着物など高級な衣類の素材として使用されるイメージがありますが、シルクに含まれるアミノ酸は非常に肌に近い成分として知られています。美容や健康にも優れた効果があるため、健康食品や化粧品、育毛用品やシャンプーなどにも使用されています。

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シルクアミノ酸とは?

●基本情報
シルクアミノ酸とは、蚕(カイコ)の繭(まゆ)から作られる絹からできる高品質なアミノ酸のことで、「水溶性絹粉末」としても知られています。絹は、牛乳や卵などの必須アミノ酸を多く含む食材よりも多くのアミノ酸を含んでおり、シルクそのものが人間の肌の構成成分に近いため、化粧品や医療の分野でも使用されています。また、シルクに含まれるアミノ酸は1種類ではなく、肌に近い20種類ほどのアミノ酸で構成されています。最近では経済的で環境にも優しい生体材料として、ドラッグデリバリー(ヒトの体内に薬などをいきわたらせること)やヒト組織工学にも応用されています。【1】

●シルクの歴史
シルクは戦国時代の古代中国で王族たちの衣服に使用されていました。シルクの効果はその当時、戦いによるケガがシルクでできた衣服を着ることで症状が軽くなったことから、見た目の美しさに加え、身も守ってくれる美容や健康にも良い繊維として昔から注目されていました。
また、歴史上の人物としては、かの有名なクレオパトラや卑弥呼もシルク製品を身にまとっていたとされています。日本では昔からその自然で美しい光沢から、着物の素材として多く使用されています。

●シルクに含まれる主なシルクアミノ酸の種類
○シスチン、テアニン
人間の体が本来もっている免疫力を向上させる、風邪を予防する働きのある成分です。

グリセリンセリン
体の有害な物質を体外に排出するのを促す解毒作用のある成分です。

アラニン
飲酒によって体内にたまったアルコールを分解し肝臓の働きを助ける成分です。
アラニンはシルクアミノ酸の中でも特に豊富なアミノ酸です。【2】

チロシン
脳の中の情報伝達として、ニューロン同士の信号のやり取りの仲立ちをする働きのある神経伝達物質となる成分です。

○セリシン、フィブロイン
生活習慣病の要因となるコレステロールの上昇を抑える成分です。

シルクアミノ酸の効果

●美肌効果
皮膚や肌の健康を保ち、再生を促す働きがあります。

●保湿効果
肌や毛髪を保湿し乾燥を防ぐ働きがあります。
水分を保ち、ハリのある肌や髪の毛、まつ毛などの毛髪をつくる働きがあります。

●免疫力を高める効果
丈夫な体づくりや風邪の予防に効果的です。

●解毒作用
体内の有害な物質やアルコールを分解する働きがあります。

●疲労回復効果
疲れがたまった体を早く回復させる働きがあります。

●生活習慣病を予防する効果
血中のコレステロールを下げる働きがあり、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を予防する効果があります。

●抜け毛や薄毛を予防する効果
髪の毛やまつ毛などが抜けたり薄くなったりするのを防ぐ働きがあるため、髪の毛やまつ毛のケアにおすすめの成分です。

シルクアミノ酸は食事やサプリメントで摂取できます

こんな方におすすめ

○肌や髪が美しくなりたい方
○コレステロール値が気になる方
○お酒をよく飲む方
○疲れやすい方
○風邪をひきやすい方

シルクアミノ酸の研究情報

【1】シルクアミノ酸は、生体の適合性を維持する働きがあり、ドラッグデリバリーやヒト組織工学にも応用されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25073107/

【2】シルクの化学構造において、シルクアミノ酸の中ではアラニンとグリシンが最も豊富であることが明らかになりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31811439/

参考文献

・著/中山れいこ「絹大好き 快適・健康・きれい」本の泉社 143p

・著/平林潔「シルクを食べる 絹の再発見」高輪出版社 173p

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