オレガノとは?
ヨーロッパからアジア東部にかけて分布する多年草(毎年育つ草花)。抗菌力が強く、消化促進・発汗作用・殺菌などに効果があるとされ、地中海沿岸ではギリシア・ローマ時代から薬用として利用されてきました。
食材としての利用の方が多く、独特の風味はトマト、チーズなどと相性がよく、イタリア料理やメキシコ料理で活躍するハーブの一つとなっています。
適度な苦味のあるミントに似たスパイシーな芳香があり、乾燥させた方が風味は強くなります。
スパイシーな芳香をもち、夏に長く伸びた茎の先端に淡い紅色の小さな花をつけるところから、「ハナハッカ」の別名があります。この花はドライフラワーやポプリとしても利用でき、葉は食材・花はクラフトとして無駄なく活用できるハーブです。
オレガノの名前はギリシア語で「喜びをもたらす山」「山の喜び」という意味に由来しています。 比較的育てやすいため、各家庭でもよく栽培されています。
オレガノの働き
(1)心身に強壮作用をもたらす
(2)神経に起因する頭痛の症状を緩和する働き、神経そのものの疲れを癒す
頭痛や歯痛などの痛みを軽減する働きがあり、生理痛にも効くといわれます。
また胃腸の神経が過敏な時には気持ちの高ぶりを鎮めてくれたりと、胃腸にも働きかけます。
(3)気管の不調を整え、咳や風邪を鎮静する働き
生活の中で気をつけるポイント
・摂り過ぎは逆に胃腸の負担を増加しますのでほどほどに。
・高温多湿にやや弱いので、庭で栽培する際は鉢植えにして盛夏には風通しの良い半日陰に移動する方がよいでしょう。多肥に弱く、特に窒素分が多いと枯れてしまうので注意して下さい。