NMNとは
●基本情報
NMNはβ-ニコチンアミドモノヌクレオチドの略称で、ビタミンB3(ナイアシン)[※1]や必須アミノ酸[※2]のトリプトファン[※3]から体内で生成される物質です。ヒトやあらゆる生物の体内で作られる物質で、枝豆、ブロッコリー、アボカド、トマト、牛肉などの様々な食品に含まれています。
体内に摂取されたNMNは、老化抑制に関わる補酵素[※4]であるNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)[※5]に変換されます。NAD+は加齢に伴い減少することが知られており、NAD+の減少が老化の要因の一つと考えられています。NMNは、摂取すると体内のNAD+が増加するため、「NAD+ブースター」とも呼ばれています。
●NMNのはたらき
NMNは体内のNAD+を増やす働きがあり、老化や加齢性疾患(神経変性、糖尿病といった代謝性疾患など)を抑制し、健康寿命[※6]を延伸する効果が期待されています。
NAD+とは、細胞の健康・機能維持に不可欠な補酵素です。老化や寿命の制御に深く関わるサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)[※7]を活性化し、エネルギー産生、DNA修復などに関与します。NAD+は加齢に伴い減少し、50代では20代のときに比べ約半分に減るといわれています。NAD+は、様々な加齢性疾患の発症に関連していることが明らかになってきています。体内のNAD+を維持することで加齢性疾患の発症を抑制し、健康寿命の延伸につながることが期待されています。
NMNはNAD+を増やす働きがあるため、NMNに関する様々な研究が進められています。現在までに、
「老化抑制」「脳機能改善」「筋力維持(運動機能の向上)」「睡眠の質改善」「美肌」「目の健康維持」「血糖値や動脈硬化[※8]の改善」といった効果が報告されています。
また、NMNとレスベラトロール[※9](赤ワイン等に含まれるポリフェノール[※10]の一種)を同時摂取すると、NMNだけを摂取したときよりNAD+がより増えたという報告があり、相乗効果の研究も進められています。【10】
●NMNの安全性と摂取方法
NMNは「経口摂取[※11]」において、複数の研究で安全性が報告されています。【3】【11】
NMNの摂取方法は、サプリメントが望ましいでしょう。NMNは食品にも含まれていますが、通常の食事から摂取できる量は1日あたり2mg未満といわれています。仮に、効果が期待できる量である250mgを食品で摂るには、アボカド約200個分、ブロッコリー約300株分、枝豆約33,000粒分*が必要です。そのため、NMNはサプリメントとして摂取することが望ましいといえます。
[※1:ビタミンB3(ナイアシン)とは、ビタミンB群の一種で、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。酵素の構成成分として体内に最も多く存在するビタミンで、体がエネルギーを生み出す働きの60~70%にナイアシンが関わっています。]
[※2:必須アミノ酸とは、人間に必要なたんぱく質を構成している20種類のうち、人間の体内で合成できない9種類のアミノ酸のことです。食事で補う必要があります。]
[※3:トリプトファンとは、牛乳から発見された必須アミノ酸のひとつです。乳製品や大豆製品、ナッツ類などの様々な食物中のたんぱく質に含まれています。]
[※4:補酵素とは、消化や代謝で働く酵素を助ける役割をするものです。]
[※5:NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、脂質・糖質・たんぱく質からエネルギーを作るために必要な酵素を助ける「補酵素」として働きます。NAD+を必要とする体内の酵素は400種類以上あり、人の体で働く酵素の約2割を占めています。]
[※6:健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。]
[※7:サーチュイン遺伝子とは、遺伝子の一種で、長寿遺伝子とも呼ばれています。サーチュイン遺伝子が活性化することで、サーチュインという酵素が活発化し、細胞寿命の調節を行うことができます。]
[※8:動脈硬化とは、動脈が硬くなって弾力性が失われた状態のことを指します。加齢や生活習慣などの危険因子が重なることで発症しやすくなります。]
[※9:レスベラトロールとは、サンタベリーやブドウなどに含まれるポリフェノールの一種である美容成分です。 強い抗酸化力を持ち、細胞の酸化を防ぎ肌の弾力を改善するなど、体を健康的に若々しく保つ効果が期待される成分として注目されています。]
[※10:ポリフェノールとは、植物の苦味・渋み・色素の成分で、自然界に5,000種類以上存在する栄養素です。抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防やアンチエイジングに役立つとされています。]
[※11:経口摂取とは、口を通して取り入れることを指します。]
*Cell Metab. 2016 Dec 13;24(6):795-806.を元に算出
NMNの効果
●老化を抑制する効果
NMNには、細胞の健康・機能維持に不可欠な補酵素であるNAD+を増やし、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)であるSIRT1(サーティワン)を活性化することで、老化を抑制する効果があります。
老化の一因は、加齢とともに進むNAD+の減少と考えられ、50代では20代に比べ、体内のNAD+量がおよそ半分に減少するといわれています。NMNを摂取すると、細胞の健康・機能維持に不可欠な補酵素であるNAD+に変換されます。NAD+は「長寿遺伝子」と呼ばれるサーチュイン遺伝子の一種であるSIRT1を活性化します。SIRT1は、血糖を下げるホルモンであるインスリン[※12]の分泌を促し糖や脂質の代謝を改善したり、神経細胞を保護したりすることで、老化や寿命をコントロールしていると考えられています。
動物試験において、NMNを投与された老齢マウスは、投与されていないマウスに比べ、加齢に伴う体重増加と遺伝子変化が抑制されました。また老化に伴い低下する眼機能、骨密度[※13]、免疫細胞を維持するなど、抗老化効果が確認されたという報告があります。【1】
●脳機能を改善する効果
ミトコンドリア[※14]は細胞内のエネルギー産生に関わる器官で、エネルギーを特に必要とする脳や心臓に多く存在しています。加齢などに伴いミトコンドリアの機能が低下するとエネルギー代謝が妨げられ、脳神経に毒性を持つ物質が蓄積し、脳機能が低下することが知られています。
NMNを摂取すると増えるNAD+は、ミトコンドリアでのエネルギー産生を助ける補酵素として働き、脳神経を保護することが示唆されています。また動物試験において、NMNを投与されたアルツハイマー病モデルのラットの認知機能が向上したという報告があります。【2】
●筋力を維持する効果
体を動かす筋肉である骨格筋は、加齢と共に萎縮していき筋肉量が減少します。結果、筋力の低下やサルコペニア[※15]と呼ばれる疾患を引き起こし、最終的には生活の質を低下させる要因となります。そのため、加齢に伴う筋力低下を防ぎ筋力を維持することが、健康寿命を延ばす重要なポイントとなります。
健康な高齢男性にNMNを継続的に摂取させる臨床試験において、「歩行速度」「握力」「30秒椅子立ち上がりテスト」といった運動機能を表すスコアが向上したという報告があります。また、健康な高齢男女にNMNを継続的に摂取させたところ、下半身の筋力を表す指標である「5回反復立ち上がりテスト」のスコアが向上したという報告があります。【3】【4】
●睡眠の質を改善する効果
生物には体内時計[※16]といわれる約24時間の概日リズム(サーカディアンリズム)[※17]が存在し、睡眠にも影響を及ぼしています。概日リズムは加齢とともに大きく変化し、睡眠時間の短縮、睡眠が浅くなる、昼寝が多くなるなど、睡眠の質の低下を引き起こします。サーチュイン遺伝子は、概日リズムの調整に重要な役割を果たしています。サーチュイン遺伝子はNAD+の増加により活性化することから、NAD+を増やす効果のあるNMNの摂取は、加齢に伴う睡眠障害を改善すると考えられています。
健康な高齢男女にNMNを継続的に摂取させる臨床試験において、18時以降にNMNを摂取した群で、眠気が軽減したという報告があります。【4】
●美肌効果
皮膚は、加齢や外部環境の刺激により、機能が衰えていきます。紫外線を浴びることで光老化[※18]を起こし、「シミ」「しわ」「たるみ」を引き起こします。また加齢によって水分量やハリが低下していきます。
動物試験において、NMNを投与されたマウスは、紫外線照射による皮膚の損傷が軽減されたという報告があります。また、肌の乾燥やたるみを自覚している方を対象としたヒト試験で、NMNを摂取した群は、皮膚機能(水分、弾性)の改善が見られたという報告があります。【5】【6】
●目の健康を維持する効果
目の網膜には、光を感知する光受容体があります。光受容体は加齢とともに変性し、視力低下を引き起こし、また加齢性黄斑変性症[※19]や網膜剥離[※20]といった疾病につながります。
動物試験において、光受容体変性モデルのマウスにNMNを投与したところ、光受容体の細胞死を減らすことが確認されたという報告があります。【7】
●血糖値や動脈硬化を改善する効果
糖尿病や心疾患をはじめとする加齢性疾患は、加齢に伴うNAD+の減少と関連があると考えられています。NAD+は「長寿遺伝子」と呼ばれるサーチュイン遺伝子の一種であるSIRT1を活性化します。SIRT1は、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促し、糖や脂質の代謝を改善することが知られています。そのため、NAD+を増やす働きのあるNMNの摂取は、血糖値や動脈硬化を改善すると考えられています。
肥満で糖尿病予備軍の閉経後女性を対象にしたヒト試験では、NMNを摂取した群において、骨格筋でのインスリンの感受性が高まったという報告があります。また、健康な中年の男女を対象にしたヒト試験では、NMNを摂取した群において、動脈硬化の指標である脈波伝播速度が低下し、動脈硬化を改善する傾向がみられたという報告があります。【8】【9】
[※12:インスリンとは、血糖値を調整する働きを持つホルモンです。食事などによって血液中の糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌され、糖は筋肉など取り込まれてエネルギーとして利用されます。]
[※13:骨密度とは、骨の密度をいいます。一定の面積あたり骨に存在するカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを示し、骨の強度を表します。]
[※14:ミトコンドリアとは、細胞内の構造のひとつで、生命活動に必要なエネルギーをつくり出す役目を担っています。]
[※15:サルコペニアとは、加齢により筋肉量が減少したり筋力が低下したりする状態をさします。]
[※16:体内時計とは、概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するための24時間周期のリズムを創り出す機構のことです。]
[※17:概日リズム(サーカディアンリズム)とは、地球の自転による昼夜変化に合わせて体内環境(体温、ホルモン分泌など)を変化させる、約24時間周期のリズムのことを指します。]
[※18:光老化とは、太陽の光を長期間浴び続けることによって現れる老化現象のことです。]
[※19:加齢性黄斑変性症とは、網膜の中心部である黄斑部が加齢などによってダメージを受け、視力が低下してしまう病気です。65歳以上の人が失明する大きな原因のひとつであると考えられています。物体の大きさや色彩などが違って見えたり、物が動いたり曲がったように見える症状が代表的で、視野の中心に黒い点が現れるようになり症状が悪化すると、失明状態となってしまいます。]
[※20:網膜剥離とは、眼球の網膜が眼底からはがれてしまう病気です。剥離した網膜には栄養が届かないため、細胞の機能が失われ、失明に至ることもあります。]
NMNは食事やサプリメントで摂取できます
NMNを含む食品
○枝豆
○アボカド
○トマト
こんな方におすすめ
○若々しく見られたい方
○肌の弾力やハリを保ちたい方
○シミやしわを改善し美肌を保ちたい方
○集中力を向上しパフォーマンスをアップしたい方
○睡眠の質が気になる方
○スポーツをする方
○生活習慣病を予防したい方
○目の健康が気になる方
NMNの研究情報
【1】マウスに、加齢期間である5か月齢から17か月齢までの1年間、NMNを投与した結果、NMNを投与されていない対照群に比べ、加齢に伴う体重増加や遺伝子変化が抑制されました。また、老化に伴う眼機能、骨密度、免疫細胞の維持など、抗老化効果が確認されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28068222/
【2】アルツハイマー型認知症モデルのラットに、NMNを投与した結果、認知機能の改善がみられました。また記憶を司る海馬細胞において、生存率の改善、エネルギー代謝の改善、活性酸素種(ROS)蓄積の軽減がみられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27130898/
【3】65歳以上の高齢男性に、1日あたり250mgのNMNを12週間経口摂取させた結果、血中のNAD+および関連代謝物の濃度が上昇し、運動機能の指標である「歩行速度」「握力」「30秒椅子立ち上がりテスト」のスコアが改善しました。また、重篤な有害事象は特に確認されず、安全性が確認されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35927255/
【4】65歳以上の男女に、1日あたり250mgのNMNを12週間経口摂取させた結果、18時以降にNMNを摂取した群において、睡眠の質の改善、眠気の軽減、5-STS(5回反復立ち上がりテスト、下肢筋力測定に有効な評価指標)の改善がみられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35215405/
【5】紫外線は皮膚の酸化や炎症を引き起こし、光老化を促進します。マウスにNMNを腹腔内注射したところ、紫外線の一種であるUVB照射による皮膚損傷を軽減しました。NMNには紫外線ダメージから皮膚を保護する効果が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34675595/
【6】肌の乾燥やたるみを自覚している被検者に、NMNを125mg配合した試験食品を8週間経口摂取させた結果、皮膚の水分量や弾性の改善がみられました。NMNを含む食品の摂取が皮膚機能を改善する可能性が示唆されました。
https://www.pieronline.jp/content/article/0386-3603/51010/75
【7】目の光受容体変性疾患は、主に加齢に伴い発生し、視力障害や視力喪失につながります。網膜剥離による光受容体変性モデルマウスにNMNを投与したところ、光受容体の細胞死の軽減や、網膜の炎症抑制が確認されました。NMNの摂取が光受容体変性疾患の改善に寄与する可能性が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33373320/
【8】肥満で糖尿病予備軍の閉経後女性に、1日あたり250mgのNMNを10週間摂取させた結果、骨格筋でのインスリンの感受性が高まったことが確認されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33888596/
【9】40~59歳の健康な男女に、1日あたり250mgのNMNを12週間摂取させた結果、動脈硬化の指標である上腕足首脈波速度が低下する傾向が見られました。NMNの摂取が動脈硬化の改善に寄与する可能性が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36797393/
【10】マウスにNMNとレスベラトールを組み合わせて経口投与したところ、NMN単独での投与と比べて、心臓のNAD+レベルが約1.6倍、筋肉のNAD+レベルが約1.7倍に増加しました。NMNとレスベラトロールの同時摂取は、NMNを単独摂取するよりもNAD+をより増やすという相乗効果が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35844164/
【11】40~60歳の健康な男性に、1日250mgのNMNを8週間摂取させたところ、体重や血圧などの変化、眼の機能や睡眠の質などへの影響は見られず、安全に摂取できることが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38191197/
参考文献
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