ナノビルベリーエキス

nano bilberry extract

ナノ(超微細化)ビルベリーエキスは、アントシアニンが豊富に含まれるビルベリーエキスを世界初の技術によってナノ化(超微細化)し、健康成分はそのままに、体内への吸収量をビルベリーエキスの約2倍に高めた成分です。
アントシアニンが本来持っている健康への効果を、より短時間で、より実感できると期待されています。

ナノ(超微細化)ビルベリーエキスとは

●基本情報
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスは、北欧[※1]地域に自生する野生種のブルーベリーである「ビルベリー」を超微細化(ナノ化)することによって誕生した成分です。
世界初の特許製法によりビルベリーエキスをナノ化(超微細化)することでビルベリーに含まれる栄養成分であるアントシアニンを壊すことなく、体内への吸収量を約2倍に高めることができます。
また、ナノ(超微細化)ビルベリーは体内にすばやく溶け込むために、吸収にかかる時間も約半分になるという特徴があります。

●ビルベリーとは
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスの原材料であるビルベリーは、スカンジナビア半島から標高の高い南部ヨーロッパ地帯にかけて広く自生しているブルーベリーの一種です。
ビルベリーの果実は小粒ですが、内部までしっかりと色素が詰まっており、果実の中心まで青紫色に染まっています。
この青紫色の色素は「アントシアニン」であり、ビルベリーに含まれるアントシアニンの量は、世界に約150種類以上あるブルーベリーの中で最も多く、一般的なローブッシュブルーベリー[※2]の約2倍、ハイブッシュブルーベリー[※3]の約5倍ものアントシアニンが含まれています。
ビルベリーに多くのアントシアニンが含まれる理由は、北欧で夏期に起こる白夜[※4]という1日中太陽が沈まない現象が大きく関係しています。
ビルベリーは太陽の紫外線から身(実)を守るために、アントシアニンを豊富に含むようになるのです。

●ナノ(超微細化)ビルベリーエキスの歴史
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンについての研究が進められるきっかけとなったのは、「第二次世界大戦中に、イギリス軍のパイロットがブルーベリーのジャムを食べたところ、薄明かりの中でもはっきりと物が見えた」という報告です。これは、ビルベリーに含まれる青紫色のアントシアニンによる効果ではないかと考えられています。
その後、ビルベリーが持つ生理機能についての研究が進められるようになり、欧州ではビルベリーを原料とした血管障害・糖尿病・循環器病の医薬品や、眼科で使用するための医薬品が開発されています。
また、ビルベリーに含まれるアントシアニンの健康効果を期待して、ビルベリーから抽出されたエキスがサプリメントの原料としても使われています。
そして、ビルベリーの持つ健康効果をより高く実感するためには、粒子を細かくすることで体内での吸収量を高められるのではないかという発想から、ビルベリーエキスをナノサイズ[※5]にまで細かくしたナノ(超微細化)ビルベリーエキスが開発されました。

●ナノ(超微細化)ビルベリーエキスの製法
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスは、ビルベリーエキスが超微細化(ナノ化)されたものです。
超微細化(ナノ化)は、200メガパスカル以上という非常に高い圧力をかけることができる機械を用いて、粒子と粒子をぶつけ合うことで、ナノサイズにまで細かくする製法です。
世界初の特許技術でつくられるナノ(超微細化)ビルベリーエキスは、ビルベリーエキスを超微細化しても健康成分であるアントシアニンが壊されることがないため、アントシアニンの健康効果はそのままでありながら、吸収量が従来のビルベリーエキスの2倍です。
ナノ化(超微細化)することによって、粒子同士の引き合う力が強くなり、固まって沈殿してしまう凝集が起こりやすくなりますが、ナノ(超微細化)ビルベリーエキスは、ナノ化(超微細化)したビルベリーエキスを大豆レシチンでコーティングすることで、凝集を防いでいます。
つまり、ナノ(超微細化)ビルベリーは食品として安全で、高品質・高機能なサプリメントの原料といえます。【29】

[※1:北欧とは、ヨーロッパの中でも北部に位置している地域のことです。一般的には、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5カ国を指します。]
[※2:ローブッシュブルーベリーとは、野生種(ワイルド)ブルーベリーとも呼ばれる、アメリカ・カナダに自生しているブルーベリーのことです。樹高は15~40cmと低いのが特徴です。果実は小さいですが、加工に適しているため、ジャムやソース、ドライフルーツなどのほとんどはこのローブッシュブルーベリーからつくられています。]
[※3:ハイブッシュブルーベリーとは、アメリカ北東部に自生していたものを品種改良した栽培種ブルーベリーのことです。樹高が1~2mと高めで、主に生果実を食べるために栽培されています。果実の直径が1~1.7cmと大きいことが特徴です。寒冷地や高冷地でよく育ち、日本でも北海道、東北、関東、北陸などで栽培されています。]
[※4:白夜とは、太陽が1日中地平線から沈まない現象のことです。世界中でも北欧や南極大陸などのごく限られた地域でしか見ることができません。]
[※5:ナノサイズとは、100万分の1ミリメートル単位のサイズのことです。]

ナノ(超微細化)ビルベリーエキスの効果

ナノ(超微細化)ビルベリーエキスは、有効成分であるアントシアニンが持つ様々な健康効果をより早く実感できると期待されています。

●視機能を改善する効果
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンの働きによって、見る力をサポートすることができます。
ものを見るときには、目に入ってきた映像を目の網膜に映し出します。網膜には「ロドプシン」というたんぱく質が存在し、ロドプシンが分解されて発生する電気信号が脳に伝わることによって、「目が見える」と感じます。
ロドプシンは再合成と分解を繰り返しますが、疲労や加齢が原因でロドプシンの再合成能力は低下してしまいます。
アントシアニンは、このロドプシンの再合成を促進し、ロドプシンの再合成の遅れによる目のしょぼつきや、かすみ、ぼやけの予防・改善する効果があるといわれています。
また、ビルベリーに含まれるアントシアニンを摂取することにより、夜間の視力が向上する、暗順応[※6]を促進する、眩しい光にさらされた後、視力が回復するまでの時間が短くなるなどの研究結果が報告されています。
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●眼病を予防する効果
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンには、様々な眼病を予防する効果が期待できます。
眼病の例として白内障が挙げられます。白内障とは、水晶体が白く濁ってしまうことによって見えにくくなり、視力が低下する病気です。
水晶体はたんぱく質でできており、老化などによってこのたんぱく質が変性してしまうと、白く濁り、視力に影響を与えてしまいます。
白内障が進行すると、外から見ても瞳孔の中が白く見えます。これが、白内障という名前の由来とされています。
白内障の症状には、ものがぼやけて見える・かすんで見えるなどの症状が挙げられます。水晶体はカメラのレンズのような役割を果たしています。レンズが曇ると、写真の画像がぼやけてしまうように、水晶体が濁ると目が見えにくくなってしまいます。
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンには、活性酸素[※7]を抑える強い抗酸化力があり、この働きが白内障を予防すると考えられます。
水晶体は、光の通り道であるために紫外線による酸化のダメージを受けやすい部分です。水晶体の濁りは、この酸化によるダメージによって引き起こされるといわれています。
アントシアニンの抗酸化力が水晶体を紫外線ダメージから守ることによって、白内障の予防に働くと期待できます。マウスにアントシアニンが含まれたエサを与えた所、白内障の進行がゆるやかになったという実験結果も発表されており、アントシアニンの白内障に対する働きや効果が明らかになっています。

また、ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンは、緑内障の予防効果も期待されています。
緑内障とは、何らかの原因によって視神経が傷つき、視野や視力が損なわれてしまう病気です。
眼圧が高くなり視神経が圧迫されることによって緑内障が引き起こされるといわれていますが、眼圧が正常であっても緑内障が発症することもあります。これは、視神経が酸化ストレスによって傷つき、弱ってしまうためです。
酸化ストレスは、喫煙や栄養不足をはじめとする生活習慣や、紫外線によるダメージが原因で発生してしまいます。ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンの持つ抗酸化力が、この酸化ストレスと戦うことで、緑内障を予防する効果があることが明らかになっています。【4】【10】【12】【13】【23】【24】

●生活習慣病の予防・改善効果
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンが持つ抗酸化力によって、生活習慣病を予防することができます。
脳卒中やガンをはじめとする生活習慣病の発病には、活性酸素が大きく関与しています。
活性酸素は、紫外線や喫煙、ストレスなどが原因で体内に発生し、細胞や血管など体の様々な所にダメージを与えます。
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンには強い抗酸化力があり、ブルーベリーの中でも、アントシアニンのバランスが他の品種に比べて良いという特徴があります。

また、ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンには、内臓脂肪の蓄積を抑えることによって、生活習慣病の要因となるメタボリックシンドロームを予防する効果があります。
メタボリックシンドロームは、食べすぎや運動不足といった生活習慣などによって、内臓に脂肪が溜まりやすくなり、高血糖・高血圧・糖尿病・動脈硬化などを引き起こします。
40~74歳においては、男性2人のうち1人、女性5人のうち1人はメタボリックシンドロームの可能性が高い、または予備軍であると報告されています。
ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンには、このメタボリックシンドロームへの予防効果があるという研究結果が発表されています。
さらに、血圧の上昇を抑える効果や、動脈硬化を予防する効果も報告されています。これらの研究結果から、ナノ(超微細化)ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンはメタボリックシンドロームをはじめ、生活習慣病の原因に働きかける効果的な成分としても注目されています。【1】【3】【7】【8】【9】【11】【15】

[※6:暗順応とは、明るい所から暗い所に入った時に、時間が経過するとともに目が慣れて見えてくることです。]
[※7:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素のことです。体内で過剰に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因になるとされます。]

こんな方におすすめ

○目の健康を維持したい方
○目の疲れが気になる方
○白内障・緑内障を予防したい方
○パソコン・テレビ・携帯電話などをよく使われる方
○目の病気を予防したい方
○生活習慣病を予防したい方

ナノ(超微細化)ビルベリーエキスの研究情報

【1】ビルベリーはアントシアニンが豊富な果物の一つです。近年の研究により、ビルベリーは視力改善や血糖値を低下させ、また抗炎症作用、および血漿中の脂質を低下させるはたらきが知られており、ビルベリーは炎症、心疾患、糖尿病、痴呆などの疾病予防するはたらきを持つと考えられています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK92770/

【2】ビルベリーエキス(59mg)およびルテイン(17.5mg) 魚油(DHA783mg, EPA 162mg) を含有しているサプリメントを摂取させたところ、眼精疲労の症状、精神疲労の症状に改善が見られたことから、ビルベリーが眼病予防効果を持つことが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22199129

【3】健常成人男女106名を対象に、低インシュリン穀物製品、魚油およびビルベリーを12週間摂取させたところ、インスリンの分泌、耐糖能で改善が見られました。このことから、ビルベリーがⅡ型糖尿病を予防するのに有益であることが明らかとなりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21901116

【4】網膜(ぶどう膜)の炎症マウスにビルベリーエキスを摂取させたところ、炎症関連物質であるSTAT3やIL-6やNF-κBなどが抑制されました。ビルベリーがぶどう膜炎などの網膜の炎症を予防し、視機能低下を予防することに有益であることが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21894150

【5】オートミール+ビルベリー(または、ローズヒップ)飲料が若年健常成人のグリセミック指数・インスリン抵抗性についてどのような影響を及ぼすかについて調べました。オートミール+ビルベリーの食事は、低インシュリン反応を与え、低いグリセミック指数となりました。急性インスリン需要低下についてのメカニズムは依然として明らかではありませんが、ビルベリー中に存在するいくつかの生理活性成分に関連する可能性があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21600021

【6】ヒトの細胞(3T3-L1細胞)にビルベリーエキスを投与したところ、脂肪合成や脂質の蓄積が抑制され、インシュリンを介して脂肪細胞分化が抑制されました。ビルベリーが高コレステロール血症予防効果や抗肥満作用を持つことが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21385419

【7】肥満女性110名を対象に、ビルベリーおよびサジーを33~35日間摂取させたところ、ウエストの低下と体重が減少したことから、ビルベリーが抗肥満作用を持つことが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21224867

【8】ビルベリーの機能性成分アントシアニンは肝臓の胆汁酸をつくるたんぱく質の遺伝子の発現を上昇させ、肝臓のコレステロール代謝を改善することで、アテローム性動脈硬化症を抑制することが分かりました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2989366/

【9】Ⅱ型糖尿病マウスを対象にビルベリーエキスを摂取させたところ、グルコーストランスポーター4が活性され、細胞への糖取り込みが促進され血糖値の低下と、インスリン感受性が向上しました。この結果より、ビルベリーがⅡ型糖尿病予防効果を持つことが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20089785

【10】ビルベリーエキスが以前の研究によって血管新生を抑制することが分かっています。ビルベリーエキスの中に含まれているアントシアニンは抗酸化作用を持つことがわかりました。この結果により、ビルベリーエキスの血管新生抑制作用は、アントシアニンによる抗酸化力によるものと考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19496063

【11】ビルベリーは血圧上昇物質アンジオテンシン変換酵素(ACE) を阻害するはたらきが見られたことから、ビルベリーが高血圧予防効果を持つことが示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19441816

【12】網膜神経節細胞にビルベリーエキスを投与すると、活性酸素によるダメージが減少され、また細胞内に発生する活性酸素が抑制されました。またマウスにおいても、ビルベリーエキスを摂取させると、神経節細胞障害を減少が確認され、ビルベリーに視機能維持効果を持つことが確認されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19415665

【13】ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)にビルベリーエキス(0.3-30μg/ml)を摂取させると、血管新生が濃度依存的に抑制され、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖、遊走が抑制されました。増殖シグナルであるERK1/2および遊走シグナルAktのリン酸化を抑制したことによります。さらに網膜血管新生が抑制されたことから、ビルベリーエキスは視機能維持効果を持つことが確認されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18955266

【14】ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおいてビルベリーエキスを投与したラットでは毛細血管濾過の増加が抑えられ、リンパ球の増加を防げました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10909999

【15】ビルベリーは抗酸化力が強く、LDLコレステロールの上昇、酸化ストレス物質チオバルビツール酸反応の抑制、LDL酸化の抑制、リポペルオキシダーゼ反応の抑制をしました。このことから、ビルベリーエキスの摂取はアテローム硬化症を予防する可能性があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9182074

【16】航空交通管制官14名を対象に、アントシアニンを400mg およびβ-カロテンを20mg 配合錠剤を8日間摂取させたところ、夜間視力の維持と薄暗い場所での視力改善につながったことから、ビルベリーに含まれるアントシアニンが視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【17】健常成人30名を対象に、ビルベリーエキス1日あたり600mg を摂取させたところ、暗視野環境下における暗視夜能力が高まったことから、ビルベリーが視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【18】中度近視患者40名を対象に、ビルベリーエキスを1日あたり320mg を90日間摂取させたところ、網膜感受性の改善が見られたことから、ビルベリーが視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【19】近視患者26名を対象に、ビルベリーエキスを1日あたり320mg を3ヶ月間摂取させたところ、その中心フリッカー値と網膜電位図に改善が見られたことから、ビルベリーが視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【20】眼精疲労の自覚症状がある男女21名を対象に、ビルベリーエキス1日あたり160mgを4週間飲用させたところ、シルマーテストの有意な上昇、抗酸化力(d-ROM,BAP)の上昇がみられたことから、ビルベリーが眼精疲労を抑制し視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【21】健常人、網膜症患者、近視患者を対象に、ビルベリーエキス20mgまたは100mgとβ-カロテン5mgを摂取させたところ、健常人、網膜症患者、近視患者すべてで光感受性が向上しました。ビルベリーエキスおよびβ-カロテンが暗順応などの視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【22】夜間運転者100名を対象に、運転1時間前にビルベリーエキスを100、200、300、400mg摂取させたところ、運転時の認知行動が改善されました。ビルベリーが夜間視力を維持し、運転時の認知行動の向上に役立つことが示唆されました。

【23】網膜症患者35名を対象に、ビルベリーエキスを1日あたり320mg を1ヶ月間摂取させたところ、眼底検査による網膜症の改善が見られました。ビルベリーが糖尿病網膜症や高血圧性網膜症の予防効果を持つことが示唆されました。

【24】老人性白内障初期患者50名を対象に、ビルベリーエキスを1日当たり360mgおよびビタミンEを200mg 含む錠剤を8ヶ月間させたところ、老人性白内障の病状の進行が抑制されたことから、ビルベリーが白内障予防効果を持つことが示唆されました。

【25】パソコン作業の多いVDT作業者10名を対象に、ビルベリーのアントシアニンを1日あたり120mg を7日間摂取させたところ、視機能の指標であるフリッカー値、調節緊張時間・弛緩時間、動体視力に改善が見られました。ビルベリーが眼精疲労改善効果や視機能保護効果を持つことが示唆されました。

【26】ミネラル分の吸収を阻害する作用を有する成分を含有することなく、アントシアニンの生体吸収率を向上させたアントシアニン含有組成物(ナノビルベリー)とその製造方法が開発されています。

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参考文献

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