ブルーベリーの葉粉末

blueberry leaf powder

ブルーベリーの葉粉末とは、ブルーベリーの葉を粉末化した原材料のことです。葉にはポリフェノールが多く含まれており、抗酸化作用やドライアイの改善効果、血圧上昇抑制効果があるといわれています。

ブルーベリーの葉粉末とは?

●基本情報
ブルーベリーの葉粉末とは、ツツジ科の植物であるブルーベリーの葉を粉末化した原材料のことです。
アントシアニンが豊富に含まれるブルーベリーの果実は、目によい食べものとしてよく知られていますが、ブルーベリーの葉には別の種類のポリフェノールが多く含まれており、様々な健康効果があるといわれています。
欧米ではブルーベリーの葉から作られる茶がハーブティーとして利用されており、最近国内においてもブルーベリーの葉から茶を作る取り組みが始まり、商品も販売されるようになっています。
ブルーベリーの葉にはポリフェノールが多く含まれていて、葉あるいは葉の抽出物には、口内炎の改善や、血糖の上昇抑制効果が明らかにされてきています。

●ブルーベリーの葉粉末に含まれる成分と性質
ブルーベリーは太陽の紫外線から自身の身(実)を守るため、実や葉にポリフェノールを豊富に含むようになり、強い抗酸化作用[※1]を持つ植物へと成長します。
ブルーベリーの葉には、プロアントシアニジン、カテキンやフラボノールなどのポリフェノールに加え、食物繊維やビタミン、ミネラルなど多くの成分が豊富に含まれています。
以下はブルーベリーの葉粉末に含まれる主な成分です。

・プロアントシアニジン
ポリフェノールの一つで、ぶどうの種子や皮にも含まれている成分です。
一般的にビタミンCの約20倍、ビタミンEの約40倍もの強い抗酸化作用を持つといわれています。

・カテキン
多様な生理活性があることが報告されており、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール値調節作用、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗菌、抗アレルギー作用などがあるといわれています。

・フラボノール
黄色染料として多く用いられる他、高血圧予防などの医薬品として利用されることもある成分です。

[※1:抗酸化作用とは、体内で発生した活性酸素を抑制する力のことです。]

ブルーベリーの葉粉末の効果

ブルーベリーの葉紛末には、プロアントシアニジン、カテキンやフラボノールなどが豊富に含まれているため、以下のような健康に対する効果が期待できます。

●ドライアイを改善する効果
ブルーベリーの葉粉末は、涙液安定性を向上させることで目表面の環境を改善させることが示唆されています。
このような特徴から、ドライアイを改善させる成分として注目されています。【1】

ブルーベリーの葉末ドライアイ改善

ブルーベリーの葉粉末はドライアイを改善する効果があると期待されている。

●血圧上昇を抑制する効果
ブルーベリーの葉粉末には、血圧の上昇を抑える効果があります。
ブルーベリーの葉粉末の血圧上昇への影響を調べた実験では、高血圧自然発生ラットに凍結乾燥させたブルーベリーの葉を摂取させた所、対照群に比べて収縮期血圧が有意に低値を示したことが確認されています。 【2】

ブルーベリーの葉粉末はこんな方におすすめ

○ドライアイが気になる方
○血圧が気になる方

ブルーベリーの葉粉末の研究情報

【1】眼精疲労・ドライアイ症状のある男女14人に対して、ブルーベリーの葉粉末を 1日1000mg・8週間連続摂取させた結果、涙液安定性および角結膜上皮の状態が有意に改善。「目が疲れる」「目が乾いた感じがする」などの自覚症状においても、有意な改善が確認されました。

【2】凍結乾燥したブルーベリーの葉を使い高血圧自然発生ラットにおける血圧上昇への影響について検討した結果、試験開始から2週間以降、対照群に比べて収縮期血圧が有意に低値を示したことが報告されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/60/12/60_689/_article/-char/ja/

参考文献

・備前化成(2018)” 眼精疲労及び/又はドライアイの予防及び/又は治療用組成物” 特許第6293559号

・Yasushi Matsuura, Mao Kaneko, Hideaki Hirabaru, Fumie Hidaka, Hiroshi Sakaida, Takanori Kai, Chizuko Yukizaki and Masanobu Sakono “Antihypertensive Effect of Blueberry Leaves on Spontaneously Hypertensive Rats” Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. 60, No. 12, 689∼694 (2013)

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