ブルーベリー

blueberry  blue berry
highbush blueberry
Vaccinium corymbosum L

ブルーベリーとは、目に良い栄養素として注目を浴びてきた「アントシアニン」を含む青紫色の果実です。
体の老化防止や健康を保つ抗酸化作用が果物の中ではトップクラスです。
甘酸っぱい果実の中にはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれ、現代人に不足しがちな栄養素を補うのに適した果物です。

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ブルーベリーとは

●基本情報

果実がきれいな青紫色をしていることが由来となり、「ブルーベリー」という名が付けられました。
ブルーベリーは、ツツジ科に属する植物で、アメリカが原産国の低木性果樹です。
100種類以上あるといわれており、食用として栽培されています。
春に白・薄紅色の花を咲かせ、夏には青い実をつけます。秋には紅葉が楽しめるため、庭木としても人気があります。
果実は小球形で重量は約1~3gで、果実の表面には白い果粉[※1]が付きますが、丸ごと食べることができ甘酸っぱい味が人気です。
国によって育っているブルーベリーの種類や文化も違います。

●ブルーベリーの歴史

アメリカでは古くから原住民によって、野生のブルーベリーが生果実や乾燥果実として食べられていました。19世紀半ばまで、野生のブルーベリーは土地の保有者に関係なく自由に採集されていましたが、1865年ごろに果実が軍隊に供給され始めたことをきっかけに商品として売買の対象になり、野生株の管理が始まったといわれています。
その後、商品としての需要が高まり、ブルーベリーの管理も進んだことで世界へと広まっていきました。​​
​北ヨーロッパでは、野生種の摘み取りが自由にできる国が多く、旬の時期になると家族で森に出かけ摘み取りを楽しんでいます。
​​​最近では、ドイツ・ポーランド・オランダなどの国々でも栽培されています。​南ヨーロッパでは、ワイン産業が盛んなため、ワインの原料であるブドウが好むアルカリ性の土壌が多く、酸性の土壌を好むブルーベリーの生育は非常に難しいです。​​​​

​しかし、最近ではスペインやイタリアで栽培面積が増え、フランスでも消費が増えつつあります。​ブルーベリーが日本に導入されたのは、1951年(昭和26年)のことです。​​当時の農林省北海道農業試験場が、アメリカのマサチューセッツ州立農業試験場から「ハイブッシュブルーベリー」を導入し、1962年にはアメリカのジョージア州から「ラビットアイブルーベリー」が導入されました。​
​「ハイブッシュブルーベリー」は、比較的実が大きく果皮が柔らかいため生食向きのブルーベリー、「ローブッシュブルーベリー」は、比較的実が小さく栄養価が凝縮された、低い位置で育つブルーベリーです。

日本にブルーベリーを広めた人物は、当時の福島県園芸試験場場長の岩垣駛夫氏です。
岩垣氏は、1964年に東京農工大学の果樹学教授として赴任し、以来、ブルーベリーの生産開発に取り組み、多くの研究者や栽培家の育成に力を注ぎました。その功績から、彼は“ブルーベリーの父”と呼ばれるようになりました。
​そして1980年後半以降、一般の種苗業者によってもブルーベリーの導入が進み、国内での栽培が盛んになっていきました。
日本での栽培は、米と畑作物中心の食生活が影響してか、比較的ゆるやかな形で広がっていきました。
​「ハイブッシュブルーベリー」は導入から20年後の1971年に長野県で、「ラビットアイブルーベリー」は1968年、東京都の小平市で栽培がスタートしました。
​その後もゆるやかに栽培面積が増加し、全国の栽培面積が1㏊になったのは、導入から25年目の1976年のことです。
1990年以降に急激な変化が起こり、当時の消費者の食に対する健康意識の高まりや、青紫色の色素アントシアニンの持つパワーが認知され始めたことで、1992年には約183㏊に栽培面積が増加したのです。
​2000年には約300㏊を超え、生産量は1t以上に達しました。
​2006年には面積が700㏊を超え、今では北海道から沖縄まで全国で栽培が行われています。

●ブルーベリーの食べ方

ブルーベリーの実は生の果実で果皮ごとおいしく食べられます。
果皮ごと食べることにより、果皮と実の間に含まれている栄養素も無駄なく食べることができます。
また、ブルーベリーの果実は、さまざまな加工ができるというメリットがあります。
もちろん生の果実をそのまま食べることが1番ですが、季節によって収穫量も違いますので、 缶詰・ドライフルーツ・ジャム・フルーツソース・果汁・抽出エキスなど、​加工されたものを利用するのもおすすめです。
日本ではブルーベリー果実をあまり料理には使用しませんが、スイーツやジュースには欠かせない存在です。

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最近では、ブルーベリーのにも様々な健康効果があることが期待されており、粉末やエキスに加工しサプリメントなどの健康食品に活用され、注目されています。

●ブルーベリーの原産地、生産地

ブルーベリーの生産地は、原産地のアメリカが生産量も堂々の1位です。
2位のカナダを含めると北米大陸だけで世界の約85%以上を生産していることになります。
また、日本のブルーベリー生産量の1位は長野県です。(平成18年)
はじめは涼しい気候の地域で主に栽培をしていたのですが、最近では暖かい気候の地域でも生産できるところが増えてきています。
ブルーベリーは種類によって、日本では北海道~鹿児島まで、全国で生産が可能であるという特徴を持ちます。
例えば、本州中部の高地及び東北から北の地域が栽培適地なのはノーザンハイブッシュやハーフハイブッシュ、中部の一部の高地と東北の内陸部を除く本州全ての地域で栽培可能なのはサザンハイブッシュです。
このように、南北に長く様々な気候帯を持つ日本でも全国で栽培が可能です。
ブルーベリーの旬は種類によって異なりますが、6~8月が収穫時期です。

種類ごとの旬の違い

ハイブッシュ・ブルーベリー:6~7月
ローブッシュ・ブルーベリー:6~7月
ラビットアイ・ブルーベリー:7~8月

●ブルーベリーの種類

世界には、約150種類以上のブルーベリーがあり、日本ではノーザンハイブッシュブルーベリーである、「あまつぶ星」や「おおつぶ星」などの品種が知られています。

・ローブッシュブルーベリー

野生種で、アメリカ北東部諸州からカナダ東部諸州・北欧にまで広く分布しています。
樹高は低く(15~40㎝)、果実は最も小粒で、濃い青紫色をしているのが特徴です。
果実は、収穫された後ほとんどがドライフルーツやジャムなどに加工されます。
例:ブルンズウィック・シグネクト

・ハイブッシュブルーベリー

寒冷地向けのブルーベリーで、日本では北海道・東北地方・長野県などでの栽培に適しており、多種の品種が育成されています。
​樹高は1~2ⅿで、果実の粒がローブッシュブルーベリーに比べ大きいのが特徴です。
低温要求量[※2]・樹高の違いから、ノーザン(北部)ハイブッシュブルーベリー・サザン(南部)ハイブッシュブルーベリー・ハーフハイハイブッシュブルーベリーの3つに分類されます。

・ノーザンハイブッシュブルーベリー

・ノーザンハイブッシュブルーベリー
1990年代半ばまではハイブッシュブルーベリーと呼ばれていました。
​品種改良の歴史が最も古く、品種数が最も多い種類で、寒い地域で育ちやすいブルーベリーです。
例:スパルタン・デューク・ウェイマウス・レガシー

・サザンハイブッシュブルーベリー

低温要求量が少なく、ノーザンハイブッシュブルーベリーに比べ、暖かい地域でも生育が可能です。
例:ミスティー・オニール

・ハーフハイハイブッシュブルーベリー

ノーザンハイブッシュブルーベリーとサザンハイブッシュブルーベリーの交雑から生まれた種類です。
ハーフハイと呼ばれるように、ノーザンハイブッシュよりも樹高が低く、またローブッシュブルーベリーのように寒さが厳しい地域でも生育ができます。
例:ノースランド・ノーススカイ

・ラビットアイブルーベリー

温暖地向けのブルーベリーで、日本では西日本・九州での栽培に適しており、最も強く、育てやすいものです。
樹高は1.5~3ⅿくらいで、成熟前の果実がうさぎの目のようにピンク色になることが特徴です。
例:ティフブルー・ブルージェム・メンディトゥー・パウダーブルー

ブルーベリーについてさらに詳しく知りたい方はこちらから​

●ブルーベリーの特徴

ブルーベリーは古くから食べられてきた果物です。
当時は、果実の栄養素や働きが知られていたわけではなかったのですが、ブルーベリーの果実を食べることにより、病気を予防し、疲れを回復させる効果があるということは、原住民の間で知られていたようです。
また、原住民は冬の間にブルーベリーの乾燥果実を食べて、ビタミンCの欠乏症である壊血病を防いだといわれています。
このようにたくさんのエピソードを持つブルーベリーの小さな果実の中には、驚くほどたくさんの栄養素が詰まっています。
有名なのが目に良いといわれているアントシアニンですが、他にも食物繊維ビタミンミネラルが豊富といわれています。
また、野生種のブルーベリーを改良しているので、害虫がほとんどつきません。
無農薬で栽培ができるため、果皮ごと食べることができます。果物や野菜の皮と果実の間には特に栄養素が豊富に含まれるので、すべての栄養素が無駄なく摂取できます。

[※1:果粉とは、果実から自然に分泌されている無害な天然物質であり、熟した新鮮な果物によく見られます。果実の水分蒸発を防ぎ、病気などから果実を保護する役割を持ちます。]
[※2:低温要求量とは、ある植物にとって寒い期間がどれだけ必要なのかを表す時間のことです。]

ブルーベリーの効果

●視機能を改善する効果

ブルーベリーが目に良いということが研究されるようになったきっかけは、第二次世界大戦中に起こったある出来事です。ブルーベリージャムが大好きで、毎日多量に食べていたイギリス空軍のパイロットが、夜間飛行や明け方の攻撃の際、薄明かりの中でも、物がはっきりと見えたと証言したことが有名になり、イタリアやフランスでブルーベリーの機能性の研究が始まりました。
その後、研究を進めるうちに、ブルーベリーに含まれる色素である「アントシアニン」が、視機能を改善するということがわかりました。【21】【31】【34】
目が見える仕組みは、まず目に入ってきた映像を目の網膜(カメラにおけるフイルムのようなところ)に映し出します。網膜には「ロドプシン」というたんぱく質が存在し、ロドプシンが分解されることにより発生する電気信号が脳に伝わり、「目が見える」と感じます。分解されたロドプシンは再合成され、再び分解されてという流れを繰り返すのですが、疲れや加齢により、ロドプシンの再合成能力は低下していくのです。
アントシアニンは、このロドプシンの再合成を助けるため、年齢や目の疲れからくるしょぼつき・かすみ・ぼやけを予防・改善できると言われています。【31】【34】
ブルーベリーには15種類ものアントシアニンが含まれているという点も特徴的です。
他にも、ブルーベリーにはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAカボチャ小松菜などの緑黄色野菜に多く含まれる栄養素で、皮膚や目、鼻や喉などの粘膜を保護する働きや、目の網膜を丈夫にして目が薄暗い場所に慣れるのを助けたり、夜盲症[※3]を予防する働きがあります。

●活性酸素を除去する効果

体内につくられた活性酸素を除去する働きは、抗酸化作用と呼ばれます。
近年、大きな社会問題となっているガンや脳卒中などの生活習慣病の発病には、高い確率で活性酸素が関与しています。
活性酸素とは、紫外線・喫煙・ストレスなどで体内に発生し、細胞や血管など人体の様々なところにダメージを与えます。
また、活性酸素は生活習慣病だけでなく、人体の老化やさまざまな病気を引き起こす原因だといわれています。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があるということが発見されたのです。
さらに、様々な野菜や果物の抗酸化力を測定した結果、ブルーベリーが持つ抗酸化力は、比較的高いことがわかったのです。
【4】【6】【17】【18】【25】
ブルーベリーにはアントシアニンの中でも、特に活性酸素を除去する抗酸化作用の強いデルフィニジンやシアニジンが多く含まれているという特徴があります。【11】
ブルーベリーには、特に抗酸化力が強いと言われるビタミンEが豊富に含まれており、アンチエイジング効果が期待できます。

●腸内環境を整える効果

ブルーベリーは種子も果皮も一緒に食べられる果実です。種子は小さく、1粒中にたくさん含まれています。
ブルーベリーの果実を食べることにより、果実に含まれる食物繊維を無駄なく摂ることができます。
また、ブルーベリーの果実には、2種類の食物繊維(水溶性食物繊維[※4]・不溶性食物繊維[※5])が含まれます。
含まれている量としては、生果実100g当たり3.3gもあり、これはバナナの約2~2.5倍に相当します。
この2種類の食物繊維を摂ることにより、小腸での糖の吸収を抑え、コレステロールを低下させることができます。

また、腸内で発生する有害物質の生成を抑えるため、腸内環境を整える効果があります。
さらに、整腸作用・便秘解消にも効果的なので、大腸がんの予防にも役立ちます。【7】【16】【20】
ブルーベリーの果実には食物繊維だけでなく、ポリフェノールの1種「タンニン」と、水溶性食物繊維の「ペクチン」が含まれており、この2つの栄養素には、下痢を改善する効果があります。
タンニンには「収れん作用」があり、荒れてしまった腸の粘膜を保護してくれます。
また、ペクチンには便の中の水分を吸い取って便の硬さを調整してくれる機能があります。
おなかがゆるい際には、ブルーベリーのジャムを食べるのも良いでしょう。

●体調を整える効果

野菜や果物にはビタミン・ミネラルが含まれているものが多いですが、ブルーベリーの果実において特徴的なのは、ミネラルの1種である亜鉛・マンガンです。この2つは他のベリー類に比べ、特に多く含まれています。
亜鉛は、体内のミネラルでの次に多いと言われており、生きるために不可欠な酵素の材料になったり、細胞の生まれ変わりを促進したりと様々な働きをしています。
マンガンは、他のミネラルと協力して骨を丈夫にする働きや活性酸素を除去するために働きます。
2つとも、生きていくためには必要不可欠なミネラルです。
また、量は多くありませんが、ブルーベリーには熱に弱いビタミンCも含まれています。
​ブルーベリーは生で食べることができるので、効率良く栄養素が摂取できます。

●膀胱の感染症を予防する効果

尿路殺菌作用をもつアルブチンを含み、バクテリアの膀胱内への付着を防ぎ、感染症を予防するといわれています。

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[※3:夜盲症とは、光に対して目の反応が衰え暗い所で物が見えにくくなる症状のことで、「鳥目」とも呼ばれます。ビタミンAの欠乏症としても知られています。]
[※4:水溶性食物繊維とは、腸内で水分を吸収しながら、同時に有害物質も吸着して排泄する働きのある食物繊維のことです。水に溶け、ヌルヌルしているという特徴があります。]
[※5:不溶性食物繊維とは、便のかさを増やして、腸を内側から刺激し、腸の動きを活発させる働きのある食物繊維のことです。飲み込んだ時の形をほとんど変えず、消化・吸収されずに腸まで移動します。]

こんな方におすすめ

○目の健康を維持したい方

○目の疲れが気になる方

○年齢による目のお悩みをお持ちの方

○老化を防ぎたい方

○体調を整えたい方

○腸内環境を整えたい方

○膀胱の感染を予防したい方

ブルーベリーに関するその他の情報

◯活性酸素を抑える

ブルーベリーには、目の健康維持や目の疾患の予防効果が期待される、アントシアニンという成分が豊富に含まれていることが知られています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンが持つ、私たち人間の体にとって嬉しい働きの一つが、体にダメージを及ぼす活性酸素を抑制してくれる抗酸化作用です。

活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が変化して、反応性(攻撃性)が高くなった状態のことで、糖質や脂質などを酸化、変質させ、体内の細胞や器官に悪影響を及ぼします。また、活性酸素は老化現象を引き起こす原因の一つとも考えられており、白内障などの目の疾患や肌のトラブル、認知症、生活習慣病などとも深く関わっているとも言われています。ブルーベリーの成分の一つであるアントシアニンには、このような活性酸素による体への悪影響を抑えてくれる抗酸化作用が備わっていることが、近年の研究によって、次々と報告されているのです。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンの抗酸化力を調べるために、白内障を発症するマウスを使った研究が行われました。白内障は加齢とともに発症しやすくなる代表的な疾患ですが、紫外線を過度に浴びることなどによっても発症リスクが高まります。過度の紫外線は、体内で活性酸素を発生させ、特に目の中で発生すると、目の中でレンズの役割を果たす水晶体を白く濁らせてしまいます。これが、白内障の症状です。白内障は、50代以降から発生する確率が高くなり、80代になると発生率がほぼ100%になるという報告もあります。研究では、アントシアニンの入っていないエサを食べ続けたマウスと、アントシアニンの入ったエサを食べ続けたマウスについて、それぞれの白内障の進行度合いと、体内での活性酸素の量を調べるというものでした。

アントシアニンの入っていないエサを食べ続けたマウスの目は、白内障が進行し、白く濁ってしまいましたが、ブルーベリーに含まれるアントシアニンの入ったエサを食べ続けたマウスの目は、進行がゆるやかで、濁りが少ない状態でした。また、体内の活性酸素の量を調べてみると、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが入ったエサを食べ続けたマウスは、アントシアニンが入っていないマウスに比べて、活性酸素の量が減少していることも分かったのです。

アントシアニンの摂取によって、体内の活性酸素は抑えられ、さらに白内障の発症も抑えられました。ブルーベリーの果実に豊富に含まれるアントシアニンは、活性酸素を抑えることで私たちの健康を守ってくれているのです。

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◯健康・美容にも役立つ

ブルーベリーは目の健康維持に役立つ成分を含んだ果実というイメージが定着していますが、ブルーベリーの小さな実や皮には、私たち人間が健やかな毎日を送るために必要な、そのほかの成分や働きを持っています。たとえば、目の健康維持に役立つといわれるアントシアニンは、体に有害な活性酸素を抑制する抗酸化力を持っており、生活習慣病の予防にも効果が期待されています。また、腸内環境を整える食物繊維など、健やかな毎日を送るために必要な成分が豊富に含まれています。

ブルーベリーの成分の働きの中で、あまり知られていないものの一つが、毛細血管の強化や血流の改善といった働きです。ブルーベリーのアントシアニンは、抗酸化力が高く、血中コレステロール値の改善、血圧の上昇を抑える働きがあるとされています。血管の老化や循環障害の改善効果を持っているとも言われています。

ブルーベリーが持つ成分として多くの人に知られているアントシアニンには、ヒトの組織を維持する働きを持つ成分であるコラーゲンが主な構成成分でもある靱帯や軟骨部、腱などの部位を強化するのに役立つ働きがあると考えられています。さらに、コラーゲンを壊そうとする酵素の働きを阻害し、コラーゲンの合成を助ける働きも持っています。体を内側から支えるコラーゲンが、体内で破壊されることの予防にも、アントシアニンの摂取が効果的と考えられます。

ブルーベリーには、免疫力を強化し、風邪の予防にも良いと言われるビタミンCも含まれていますが、ビタミンCは女性に嬉しい働きをする成分でもあります。女性で肌の調子を気にする方も少なくありませんが、ビタミンCは肌のハリのもととなるコラーゲンの生成に不可欠なうえ、シミやソバカスの原因とされる、メラニンの生成を抑制する働きも持っています。このように、ブルーベリーに含まれる成分は、体の健康維持にとっても、美しさの維持にとっても嬉しい働きがあることが分かります。

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◯豊富な栄養素 ~ビタミンA~

ブルーベリーの小さな実には、目の健康維持に役立つ成分の一つとして知られるアントシアニンが豊富に含まれており、インターネットやドラッグストアなどで、ブルーベリーから抽出されたアントシアニンを配合した健康食品が数多く販売されています。ブルーベリーの実は、直径が約1~1.5cm程度と非常に小さいのですが、アントシアニンをはじめとする様々な成分や栄養素が豊富に含まれています。

ブルーベリーには、他にも栄養が含まれており、そのうちの一つに、ビタミンAがあります。ビタミンAは皮膚や粘膜のほか、髪や爪を健康な状態に保つために欠かせない栄養素です。そのような働きを持つことから、健康と美容のための成分としても注目されています。また、ビタミンAは、細胞の生まれ変わりを助け、古くなった粘膜の細胞を新しい細胞と入れ替える働きや、免疫力を高め、風邪などのウイルスが体内に侵入するのを防ぐことに役立ちます。そのほかにも、成長の促進に必要な栄養素とも言われています。

ブルーベリーに含まれるビタミンAは、目の健康や視機能の維持にも大きく関係しているビタミンです。ブルーベリーは、目の網膜にある「見る」働きをつかさどるロドプシンというたんぱく質の再合成を助けるために役立つ「アントシアニン」を豊富に含むことで知られていますが、ビタミンAは目に潤いを与え、目を乾燥から守る働きにも関わっています。また、ロドプシンを構成するレチナールという成分の材料にもなり、目に欠かせない栄養素と言えます。そのため、アントシアニンとビタミンAを同時に摂取できるブルーベリーは、目の健康維持のためにとてもバランスの良い果物と言えるかもしれません。

ビタミンAはブルーベリーのほかにも、ほうれん草やかぼちゃ、にんじんといった緑黄色野菜や鶏や豚のレバー、うなぎの蒲焼きといった食品に豊富に含まれています。また、ビタミンAを豊富に含む果物としては、マンゴーが挙げられます。普段の食事で上記のような食物とアントシアニンを含む食物を欠かさず摂取するのは難しいと思いますので、日頃からブルーベリーを含むサプリメントなどを摂取しておくことは、目の健康維持にとって良いでしょう。

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◯豊富な栄養素 ~ビタミンC~

ブルーベリーの実や皮に含まれるアントシアニンは、目の健康維持に役立つ成分の一つであり、日常生活の中でパソコンや携帯電話、テレビなどの画面を見る機会が増え、目に負担がかかる場面がより多くなった現代人にとって、いまや欠かせない成分となっています。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、紫外線や強い光を浴びることなどによって目の中で発生する、活性酸素による影響を抑える強い抗酸化作用を持っています。目の中で発生した活性酸素は、視機能を低下させたり、白内障や緑内障といった、最悪の場合は失明に至るほどの重い目の疾患を引き起こす原因の一つに数えられています。ブルーベリーには、アントシアニンのほかにも、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持つ栄養素がいくつか含まれています。その一つがビタミンCです。

ブルーベリーにも含まれるビタミンCとは、数ある栄養素の中でも、特に身近な栄養素として多くの人々に親しまれている成分です。ビタミンCの抗酸化作用については、様々な研究が進められています。ビタミンCを1日260mg以上摂ることで、白内障を予防するという研究データもあります。悪玉コレステロールの酸化を抑え、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病の予防にも有効であると言われています。また、ビタミンEと一緒に働くことで相乗効果があるとされています。

ブルーベリーにも含まれるビタミンCは、抗酸化作用を持っているだけでなく、健康を維持するために役立つほかの働きも期待されています。免疫力を高めて風邪などの感染症にかかりにくくするといった働きです。ビタミンCは、免疫力の維持に貢献する白血球がきちんと役割を果たせるようにサポートしています。

また、コラーゲンの生成にも大きく関わっています。コラーゲンは、肌の健康を維持するために欠かせない成分である一方で、血管や骨を強くする働きもあるとされ、骨粗鬆症の予防のために必要な栄養素とも言われています。これは、ビタミンCが、肌や血管、骨の健康に欠かせないコラーゲンの産生に関わっているためです。さらにビタミンCは、シミやソバカスの原因と言われる、メラニン色素の生成を抑える働きを持っています。ブルーベリーを摂ることは目の健康を維持するために役立つだけでなく、いつまでも健康で、美しくありたいという、多くの人々の願いをかなえるためにも役立つのです。

最近では、「ビタミンCは老化を抑える」といった研究がなされています。ブルーベリーには瞳の健康にも、美しさの維持にも嬉しい果物なのです。

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◯豊富な栄養素 ~ビタミンE~

ブルーベリーの小さな実とそれを覆う皮は、体をさびつかせてしまう活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持つ成分や栄養素の宝庫といえます。その代表的なものが、目の健康維持に役立つと言われるアントシアニンですが、アントシアニンと同様に、強力な抗酸化作用を持ったビタミンEも、ブルーベリーには豊富に含まれています。

ビタミンEは、白内障や緑内障といった目の疾患の原因となったり、ガンや動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こしたりする原因のひとつである活性酸素の働きを抑える効果があると言われており、健康志向が高まりを見せつつある現在、日頃から積極的に摂取したい栄養素の一つに挙げられます。

体内でビタミンEが不足してしまうと、活性酸素が増えることによって老化現象が進むとされ、動脈硬化や心筋梗塞が発生しやすい状態になります。さらに、活性酸素は細胞のDNAに悪影響を及ぼすなどして、ガン細胞を発生させる原因のひとつになると言われています。ビタミンEを摂取することによって、活性酸素の発生や働きを抑え、様々な疾患の発症リスクを低減することにつながります。

ブルーベリーにも含まれるビタミンEは、活性酸素の発生を抑え、体内で脂質が酸化することを防ぐ働きをして様々な疾患を予防するだけでなく、血行促進、老化防止やホルモンの生成・分泌を正常にすることにも力を発揮しています。ビタミンEが持つ強い抗酸化作用は、肩こりや腰痛、シミや日焼け、冷え性などの日常的な小さな健康の悩みや、肌の健康維持、体臭の予防にも役立つと言われており、毎日を元気に過ごすために大いに役立つ成分ということができます。

ブルーベリーを摂ることでも得られるビタミンEは、油脂に溶けやすい脂溶性ビタミンの一つで、油を使った料理の後に摂取すると、体内に吸収されやすいという性質を持っています。健康と美容、老化防止に役立つビタミンEは、摂取するタイミングもしっかり考えて、上手に摂るようにしましょう。

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◯豊富な栄養素 ~βカロテン~

ブルーベリーの小さな実には、目の健康維持に役立つ成分として注目されるアントシアニンをはじめ、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などの体に良い栄養素が豊富に含まれています。ブルーベリーに含まれる栄養素の例として挙げた4つの栄養素のうち、食物繊維以外の3つの栄養素は、活性酸素の影響から身を守るのに役立つ抗酸化物質ですが、ブルーベリーにはもう一つの抗酸化物質が含まれています。それがβカロテンです。

ブルーベリーに含まれる栄養素の一つであるβカロテンは、緑黄色野菜などに多く含まれる栄養素で、サプリメントなどでも摂取できます。βカロテンは、体内でビタミンAに変換されて働きます。ビタミンAは、成長の促進に関わる大切な栄養素として欠かせないものですが、その他にも、目、鼻、口などの粘膜の保護、肌や髪、爪を健康な状態に保つことにも役立ちます。また、免疫機能の維持をサポートする働きも持っており、風邪の予防にも良いと言われています。また、ビタミンAは物を「見る」ときに働くロドプシンの一部として働きます。目の健康維持のためにも大切な成分です。

ビタミンAが不足してしまうと、目が乾燥したり、暗い場所で目が見えにくくなるといった影響が出るほか、皮膚や粘膜が健康な状態を維持できなくなり、皮膚の疾患や感染症にかかってしまう原因となります。しかし、βカロテンをしっかり摂取しておけば、βカロテンは肝臓でビタミンAに変化して働いてくれるため、目と体の健康をしっかり守ることができます。

βカロテンは、体内で必要な分だけがビタミンAに変換されます。ビタミンAは摂りすぎることによって、頭痛や吐き気などの影響を受けることが知られていますが、βカロテンでの摂取では、一日摂取目安量を守る場合は、健康への影響は報告されていませんので、より安全で、体に嬉しい栄養素であると言えるでしょう。

ブルーベリーの実を食べることで、さまざまな栄養素を一度に補給することができますが、毎日のようにブルーベリーの実を食べることは、なかなか難しいことです。ジャムなどの加工食品を毎日の食事に取り入れたり、サプリメントを利用することで、継続的にブルーベリーに含まれる栄養素を摂取するようにしましょう。

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◯抗酸化物質ポリフェノール

ブルーベリーは、目の健康維持に役立つ成分を豊富に含む果実として注目を集めており、ブルーベリーのエキスを含んだ数多くのサプリメントが市場に出回っています。ブルーベリーに含まれる成分の中でも、目の健康維持に役立つとされ、注目を集めているのがアントシアニンです。

アントシアニンは、「見える」という感覚のもとになる「ロドプシン」というたんぱく質の再合成を助ける働きを持っています。ロドプシンとは、網膜に存在しており、光を受けると分解されます。ロドプシンの分解と同時に、光の情報は電気信号に変換され、この信号が脳に伝えられることで、物を「見る」ことができます。このような働きを持つアントシアニンは、ブルーベリーのほかに、ぶどうやナス、紫いもや紫キャベツなどの植物に含まれており、ポリフェノールの一種です。

ポリフェノールは地球上の多くの植物に含まれる成分の一つで、5,000種類以上が存在すると言われています。植物はそれを紫外線やカビ、虫などから身を守るために作り、私たちは香料や色素として昔から利用してきました。ポリフェノールがヒトの健康に役立つと注目されたのは、1992年頃のことでした。高脂肪、高たんぱく質の食事を摂っているにも関わらず、心疾患の発症率が低かったフランスの人々の食生活に注目が集まり、ポリフェノールに注目が集まりました。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンなどのポリフェノールは抗酸化物質と呼ばれ、活性酸素の働きを抑える働きを持っています。酸素は人間の生命維持に必要不可欠なものですが、エネルギー状態が高くなり、攻撃性の高くなった活性酸素は人間の細胞を酸化させてしまう性質を持っています。身近な例を挙げると、紫外線を浴びたり、年齢を重ねることで皮膚にシミやシワができますが、それは活性酸素が原因の一つと言われています。そのほかにも、脳梗塞や動脈硬化などの生活習慣病、がんなどの病気や、白内障や緑内障といった目の疾患も活性酸素の影響を受けていると考えられています。

抗酸化物質であるポリフェノールを積極的に摂取することによって、活性酸素の発生や活動を抑え、細胞の酸化を防ぐことができれば、いつまでも健康な体を維持することにつながると期待されています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンを摂取することで、抗酸化物質であるポリフェノールを摂取できるため、スッキリとした毎日を送るサポートにつながるだけでなく、活性酸素による体のサビつきから身を守ることにもつながるのです。

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◯世界中で報告される研究結果

ブルーベリーのサプリメントを目の健康維持に役立てている人が増えつつあります。ブルーベリーが目の健康維持に役立つことが知られるようになったのは、第二次世界大戦中に、ブルーベリーのジャムをよく食べていたイギリス空軍のパイロットが、夜間飛行を終えた後「暗い中でも物がはっきりと見えた」と証言したことがきっかけと言われています。その証言に興味を抱いたイタリアとフランスの学者が、野生種のブルーベリーに含まれるアントシアニンについて研究を重ね、目の働きを維持する効果があることを突き止めたのです。

ブルーベリーのジャムを好んでいたパイロットの証言がもとで始まったブルーベリーについての研究ですが、今では日本を含む世界各国の研究機関でさまざまな研究が行われています。これまでに、ブルーベリーに含まれる成分が目の働きを維持するということだけでなく、目の疾患の予防に役立つことや、体をサビつかせる活性酸素を抑える働きがあることなどが発表されています。

ブルーベリーに含まれる成分の中には、ビタミンP様作用を持つものがあると言われており、毛細血管の強化に役立つと考えられています。ビタミンPには毛細血管の抵抗性を高めて、血管の透過性が過度に高まることを防ぐ作用があります。このような作用から脳血管障害の予防や改善が期待できます。また、血液に含まれる血小板の凝固を抑えることができるため、血液サラサラ効果や、血管そのものの老化防止にも役立つことが考えられます。

ブルーベリーに含まれる成分についての研究には、第二次世界対戦後に始まったものなので、現在もなお研究途中のものが多くあります。しかし、これまでの研究によって、私たちの健康に役立つさまざまな効果、効能が発表されています。今後もブルーベリーの成分についての研究が進み、多くの人々がより健康な毎日を送るための手がかりが見つかれば嬉しいですね。

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◯まるごと食べられて、低カロリー

目の健康維持に役立つ成分を豊富に含むと言われ、注目を集めている果物がブルーベリーです。ブルーベリーには、物を見るために重要な役割を果たすロドプシンというたんぱく質の働きを助けたり、強い光や紫外線を浴びることで発生する活性酸素によって引き起こされると考えられる、白内障や緑内障の予防効果を持つアントシアニンが豊富に含まれています。

ブルーベリーにはアントシアニンだけでなく、ヒトの体を健やかな状態に保つために必要とされる成分が豊富に含まれています。たとえば、アントシアニンと同様に、活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用を持つビタミンEや目の健康維持にも役立つビタミンA、コラーゲンの生成に深く関わり、お肌の健康を守るなどの働きがあるビタミンC、腸内環境を整えるために欠かせない成分となる食物繊維などが挙げられます。

ブルーベリーのほかにも、体に良い成分を豊富に含む果物はたくさんありますが、果物を毎日欠かさず摂取するというのは、なかなか手間のかかることです。最近は忙しくてゆっくりと食事をしている時間がないという人が多く、皮を剥いたり、種を取ったりしなければならない果物は、なかなか食卓に登場する機会がないようです。しかしブルーベリーは、皮ごとそのまま食べられますし、芯や種を気にせずに、まるごと食べられるという手軽さがあります。まるごと食べられるということは、含まれている食物繊維などの成分をムダにしないということにもつながるのでとても理想的です。

果物を食べることによって、ビタミン類や食物繊維などの健康維持に必要な成分を摂取できるといっても、たくさん食べ過ぎると、カロリーを過剰に摂取することにもつながってしまいます。健康維持を目的に果物を食べても、カロリーの過剰摂取につながるようなら良くありません。気になるブルーベリーのカロリーですが、100gあたり約60kcalとなっています。これは、野菜のゴボウと比べてもカロリーが低く、ブルーベリーはとてもヘルシーな果物なのです。毎日手軽に、カロリーを気にせず食べることができ、アントシアニンなどのポリフェノールはもちろん、ビタミンや食物繊維といった健康維持に必要な成分をたくさん摂取できるブルーベリーを、普段の食事の中にとり入れてみましょう。

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ブルーベリーの研究情報

【1】 野性ブルーベリーの心血管に対する作用について調べるため、心血管リスクのある被験者(16名男性)に対し、6週間野生ブルーベリー(アントシアニン375mg:25g凍結乾燥ブルーベリー)を与えた後、6週間のウォッシュアウト期間を設けたクロスオーバー試験法を行いました。その結果、野生ブルーベリーがDNAの酸化ダメージを抑制したことがわかりました。このことから、野生ブルーベリーの摂取が心血管のリスクを下げる働きがある可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22733001

【2】 ブルーベリーアントシアニンがコレステロール代謝に関わるレセプター、酵素、トランスポーターの遺伝子の発現に対する作用および代謝・排泄機能について調べました。その結果、濃度依存的に血漿中のコレステロール量が減少し、糞便中の中性・酸性ステロールは増加していました。また、アントシアニンは腸内のコレステロール代謝に関係する遺伝子に作用していることがわかりました。このことから、ブルーベリーアントシアニンには、体内のコレステロールの調整を行う働きがあることが考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22684634

【3】 フラボノイド豊富な食品は老人性認知症に対する作用があることがわかっています。本研究では、ブルーベリーが若くて健康な動物の記憶・認知能力に及ぼす作用について検討しました。ブルーベリー食(2% w/w)の7週間の補給が若いラットの空間記憶力を改善したことがわかりました。そのメカニズムとして、海馬の脳神経栄養因子(BDNF)に作用することがわかりました。これらのことから、ブルーベリーエキスの摂取は、若い人において、記憶力を良くする可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22569815

【4】 運動誘発による筋肉損傷(EIMD)は、局所的な酸化ストレスまたは炎症によって引き起こされます。本試験では、10名の女性に対し大腿四頭筋の激しい運動でEMIDを引き起こし、5、10時間後ブルーベリースムージーを与えました。運動後の回復期12、36、60時間血漿中の酸化ストレスマーカーを確認した結果、ブルーベリースムージー飲用は、酸化ストレスマーカーの早い減少が見られました。このことから、ブルーベリーの飲用はスポーツにおける筋疲労に役立つと考えられます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22564864

【5】 卵巣摘出手術誘発ラットに対してブルーベリーを14日間与えた結果、コラーゲン分解抑制が認められました。このことから、ブルーベリーの飲用は、ホルモン低下による骨の老化に対して有効である可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22555620

【6】 炎症や酸化ストレスは中核神経系(CNS)の老化や慢性疾患に深く関わります。SH-SY5Yヒト神経芽腫細胞においてTNFα誘発酸化ストレスに対するアラスカボッグブルーベリーの作用を調べた結果、SHSY5Yの酸化ストレスを抑制したことがわかりました。このことからアラスカボッグブルーベリーは進行性または慢性のCNSに対する病気に対して有効である可能性が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22530077

【7】 硫酸デキストランナトリウム(DSS)により結腸潰瘍・腫瘍を誘発させたラットに対して、3種類の乳酸菌とブルーベリーの皮の混合物を与えると、腫瘍の軽減、炎症を軽減させることがわかりました。また、ブルーベリーの皮は、びまん性軸索損傷を防ぎ、結腸の酪酸およびハプトグロビンを低下させました。乳酸菌は、腸内細菌の一般細菌を低下させ、善玉菌を増やしました。また、肝障害も低下させました。これらのことから、ブルーベリーおよび乳酸菌には、肝障害、腸の炎症を抑制する働きがあることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22457771

【8】 クラウドベリー、ブルーベリーでのカロテノイド含有量について調べました。ブルーベリー中のカロテノイドは2140μg/100gといわれています。ブルーベリーの主要なカロテノイドはルテインであるということがわかりました。これらのデータは、地域特性のデータベースになると考えられます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22428126

【9】 ニューロン機能活性、記憶、学習、認知機能に関して食事由来(ファイトケミカルのフラボノイドの現在の研究について調べたレビューがあります。フラボノイドを多く含んだブルーベリーや緑茶を飲用することは年齢に伴う学習の老化を抑制し、動物試験及び細胞試験において、記憶力改善を誘発する働きのあるタンパク質の発現に関することがわかりました。これらのことから、フラボノイドとその代謝物は、ニューロンの機能を活性し、記憶・学習能力を良くすることが考えられています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22414320

【10】 3T3-F442A前駆脂肪細胞に対し、ブルーベリーを150μg/mL、200μg/mL、250μg/mL投与し、3T3-F442A細胞内の脂肪分解、細胞増殖、脂肪含量について調べました。ブルーベリー投与群では対照群と比較し細胞内脂質含有量の減少、細胞増殖の低下が認められました。このことから、ブルーベリーは、脂肪形成に対して有効的に働くと考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22400911

【11】 アントシアニンは、あらゆる果物、野菜などに含まれ、健康にとって有益な働きをします。アントシアニンの種類を同定し、植物の中のどの組織に由来しているかを探索するために新しい質量分析法(マトリックススペクトロミーレーザー脱離イオン化質量分析)を行いました。この手法で、ラビットアイブルーベリーの一種である(Vaccinium ashei)を分析しました。結果、ブルーベリーの外果皮と内果皮によってアントシアニンの局在が異なりました。外果皮には、デルフィニジン、ペチュニジン、シアニジン、ペオニジン、マルビジンが含まれ、内果皮にはシアニジン、ペオニジン、マルビジンが含まれていました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22399120

【12】 スーパーフルーツと言われている熱帯ブルーベリーAnthopterus wardiiに含有されている4つのフラボン-C-グリコシドはIL-8産生抑制およびMMP-1の発現抑制を示しました。このことから、熱帯ブルーベリーであるAnthopterus wardiiは慢性閉塞性肺疾患の治療において有効である可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22363097

【13】 アントシアニンの豊富な食事がⅡ型糖尿病のリスクにどのような影響を及ぼすかコホート研究を行いました。70,359名の女性(NHS:1984-2008)、89,201名の女性(NHSⅡ:1991-2007)、41,334名の男性(1986-2006)を対象にしました。経過観察3,645,585名(Ⅱ型糖尿病の発症は12,611名)に対して調査した結果、アントシアニン(アントシアニン豊富な果実)の摂取はⅡ型糖尿病のリスクをより低くするということがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22357723

【14】 食事制限はマウスを含む様々な動物の長寿を誘発します。ポリフェノールを豊富に含む食品摂取は食事制限によって誘発される寿命をさらに延長する可能性を調べました。20週齢のマウスについて対照群、交互にえさを与える群(IF群)、IF+ブルーベリー、ザクロ、緑茶から抽出したポリフェノール摂取群(IF+PAO群)に分けました。その結果、IF群とIF+PAO群のマウスは、対照群よりも長生きし、さらにIF+PAO群のマウスはIF群よりも長生きしました。このことから、食事制限と共に抗酸化ポリフェノールの摂取は、寿命を延長する可能性があることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22265987

【15】 自己免疫性脳脊髄膜炎においてブルーベリーが免疫調整、抗炎症、および神経防御特性を有するかどうかについて検討しました。自己免疫性脳脊髄膜炎誘発マウスに対してブルーベリーを飲用させた結果、運動性神経および運動機能を改善させました。このことから、ブルーベリーの飲用は、多発性硬化症や自己免疫性脳脊髄膜炎を改善させる可能性があると考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22243431

【16】腸内細菌叢は炎症性腸疾患(IBD)のような種々の病的症状に関することが分かっています。消化管の中の細菌叢の組成変化によるIBDマウスに対するブルーベリーおよびブロッコリーの抗炎症腸作用について調べました。ブロッコリーおよびブルーベリーを食したマウスは、盲腸内の細菌叢を変化させ、また腸陰窩の大きさおよび胚細胞の数を増加させました。このことから、ブルーベリーおよびブロッコリーの消費は大腸内の細菌叢および代謝を変化させることで結腸の健康を促進する可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22113065

【17】 ブルーベリーが激しい運動によって誘発される酸化ストレスや炎症に対してどのような作用があるかについて検討しました。6週間、250g/日のブルーベリーを摂取し、さらに運動負荷1~2.5時間前に375gのブルーベリーを摂取した場合について酸化ストレス、炎症、免疫系の変化について調べました(13名摂取群、12名対照群:無作為試験)。運動1時間後に血液、筋肉、尿からサンプルを摂取しました。その結果、対照群と比較し、摂取群では、RNA障害は有位に減少し、IL10の減少、NK細胞の増加を促しました。このことから、6週間ブルーベリー摂取が酸化ストレスを抑制し、抗炎症作用および免疫増強作用を有することがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22111516

【18】 アミロイド前駆体蛋白(APP)代謝、Aβ-過剰産生/蓄積および酸化ストレスはアルツハイマー病の病理の開発時に影響します。ポリフェノールが豊富なブルーベリーエキス(Vaccinimu angustifolium)がH2O2誘発酸化ストレスによる神経細胞損傷およびAβ発生による神経損傷に対する作用について検討しました。その結果、ブルーベリーエキスは、酸化ストレスを抑制し、Aβの蓄積を抑制することがわかりました。このことから、ブルーベリーエキスは神経保護作用を有する可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22086824

【19】 メタボリックシンドロームや複数の心血管リスクファクターによる前糖尿病状態においてイチゴ、ブルーベリーおよびクランベリーの治療的な役割について検討しました。その中でも、ブルーベリーは、拡張期・収縮期血圧を下げ、インスリン抵抗性・脂質参加を改善したことがわかりました。このことから、ブルーベリーを含むベリーの飲用は、メタボリックシンドロームや心血管疾患のリスクを低下させることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22082311

【20】 野生ブルーベリー (Vaccinium angustifolium )を6週間飲用したヒトはプラセボ投与群よりも腸内における細菌の中でBifidobacterium spp.(乳酸菌属)が有意に多く存在したことがわかりました。一方、悪玉菌(Clostridiumu属、Bacteroides属、Enterococcus属、Prevotella属)では、双方に有意な差は認められませんでした。このことから野生ブルーベリーの飲用は腸内の細菌叢を整える働きがあると考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22060186

【21】網膜色素上皮(RPE)細胞に対するブルーベリーアントシアニンの作用について検討しました。ブルーベリーアントシアニンの投与は、光(2500lx 420‐800nm)誘発RPE細胞の傷害を防ぎました。そのため、ブルーベリーアントシアニンはRPE細胞の老化・光障害を抑制する働きガがあると考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22018225

【22】非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対して、中国のブルーベリー(Vaccinium種)がどのような作用を有するかについて調べました。ブルーベリーに含まれるフェノール酸(クロロゲン酸、桂皮酸、pクマル酸)がHepG2細胞(ヒト肝がん細胞)内のオレイン酸誘発トリセルグリセリドの蓄積を抑制しました。このことから、中国ブルーベリーがNAFLDに対して有効である可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21999238

【23】フラボノイドが豊富な食品(例:緑茶、ブルーベリー、ココア)の摂取が正常な認識機能に有効に作用する可能性があることが、近年、解明されています。フラボノイド食によりアルツハイマー病(AD)-誘発マウスの脳機能障害を減少させることがわかっており、さらにそのメカニズム(例:神経調節タンパク質の発現、血管に対する作用、神経毒性物質:Aβなどの阻害)も判明しています。これらの近年の研究から、フラボノイド食は、神経変性疾患の予防や認知パフォーマンスの向上につながる可能性が考えられています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21982844

【24】最近では、ブルーベリーはアポE欠損(apoE(-/-))マウスでアテローム硬化性病変の進行を低減することが知られていますが、そのメカニズムは、わかっていませんでした。著者たちは、apoE(-/-)マウスのスカベンジャー受容体の発現および泡沫細胞形成に着目し、1%ローブッシュブルーベリーの20週間に渡る投与がどのように作用するか調べました。その結果、ローブッシュブルーベリーはアポE欠損マウスの泡沫細胞でのスカベンジャー受容体の発現阻害、酸化LDL誘発による泡沫細胞形成を阻害したことによってアテローム硬化症を抑制することがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21952555

【25】高血圧自然発症ラットへ2日間、6、12週間中、ブルーベリー(2%w/w)を投与した結果、ラットは低い血圧を示し、糸球体濾過能が改善されました。さらに高血圧自然発症ラットの脳、腎中における酸化ストレスが軽減され、心臓と肝臓のカタラーゼの活性が上昇しました。このことから、ブルーベリーエキスの摂取は高血圧症における酸化ストレスおよび血圧の低下、腎機能の回復などが期待されると考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21949690

【26】近年、ブルーベリーはアポE欠損(apoE(-/-))マウスでアテローム硬化性病変の進行を低減することが知られていますが、そのメカニズムは、わかっていませんでした。1%ローブッシュブルーベリーを5週間にわたって投与し、マウスマクロファージを調べました。その結果、炎症性物質であるIL-6およびTNFαの減少が認められました。さらに詳しく調べると、ローブッシュブルーベリーはIL-6およびTNFαの発現に関わっているNF-κB活性やMAPK経路を阻害していることがわかりました。このことから、ブルーベリーは、アテローム硬化症を抑制する可能性が考えられます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21887820

【27】ブルーベリーから7つのフェノール酸(7PA)をマウスマクロファージ細胞であるRAW264.7へ投与したところ、7PAによって、MAPK JNK、p38およびErk1/2のリン酸化を減らし、炎症誘発性サイトカインであるTNF-αとIL-6を抑制したことがわかりました。また、コレステロール流出を促進し、マクロファージにコレステロールの蓄積を低下させるタンパク質ABCA1を上昇させることがわかりました。このことから、ブルーベリーは、アテローム硬化症を抑制する可能性が考えられています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21866950

【28】高脂肪食を与えたラットに対しハイブッシュブルーベリーを投与した結果、トリセリグリド、空腹時のインスリン抵抗性、肝重量、総脂肪量を減少することがわかりました。このメカニズムは、ブルーベリーの摂取により骨格筋のPPARタンパク質(脂肪の酸化およびグルコースの作用に関与している)の機能が改善したことによるものだと考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21861718

【29】6日間にわたるブルーベリー抽出アントシアニン(10、20、40mg)の投与は、トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)-誘発による炎症性腸内疾患マウスで、一酸化窒素、MPO、IL12、TNFαやIFNγを抑制しました。このことから、ブルーベリー抽出アントシアニンは、結腸炎に対して保護作用を有する可能性が考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21785630

【30】果物の神経保護の可能性は広く認識されています。著者たちはアミロイド-βペプチド(aβ)によって誘導される神経変性モデルでのポリフェノールに富んだブルーベリー抽出物の防御効力を評価しました。アミロイドβ誘発神経変性モデルにおける毒素を阻害することにより、強くアミロイドβの凝集を減少させることがわかりました。このことからブルーベリー抽出物の補助食品は、神経系の健康のために重要であることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21647937

【31】近年の研究によりブルーベリーに含まれる活性成分は、アントシアニン、クロロゲン酸、フラボノイド、αリノレン酸、レスベラトロール、ビタミンであることが知られています。またアントシアニンは血液脳関門を通過し、脳を含む様々な臓器から検出されています。眼においては、ロドプシンの再合成を促進し視覚機能を改善します。また、酸化防止剤ともなり、抗炎症作用、抗血管新生作用、坑がん作用をもち、高脂血症、高血圧、神経変性、肥満および骨粗鬆症のような加齢性慢性的な疾患の予防に役立っています。このようにブルーベリーは最も優れた果実の一つだと考えられています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21355205

【32】H1‐NMR法によって老齢マウスのブルーベリーエキスおよびその抽出物シアニジン-3-O-ガラクトシドを指標に食餌の代謝について調べました。ブルーベリーエキス、シアニジン-3-O-ガラクトシドを与えたマウスでは、血漿中のコリンは上昇したが、ホスホコリンおよび乳酸は減少しました。また、ビルベリーエキスは脳のコリン量およびGABAが増加しましたが、グルタミン酸・ホスホコリンは減少しました。これらの結果からブルーベリーエキス、シアニジン-3-O-ガラクトシド投与が老齢による代謝変化(内因性因子、脳代謝)を変える可能性があることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21302942

【33】高血圧自然発症ラット(SHRSP)にフラボノイドが豊富なブルーベリーを食べさせると血圧が低下します。このメカニズムを調べるために著者たちは、SHRSPおよび正常血圧ラットのアンジオテンシン変換酵素(ACE)の活性、量について比較しました。6週間の3%ブルーベリーエキスを与えたSHRSPは、ACE活性を低下したことがわかりました。このことから、ビルベリーエキスはACE酵素を抑制することで、血圧を正常に戻す可能性があることが考えられました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21186379

【34】アントシアニンを豊富に含む果物には視機能強化のための有益な作用がある可能性があることがわかりました。光露光(15000 lx/2時間)による有色ウサギにおける網膜障害に及ぼすブルーベリー(1.2g/kg/dayもしくは4.9g/kg/day 4週間)投与の影響を網膜電図(ERG)によって評価しました。この結果、効果的にブルーベリーの投与は、視機能を改善することがわかりました。このことから、ブルーベリーエキスは光障害に対する網膜の保護作用があることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21142104

【35】著者たちは、ブルーベリーが肝星細胞(HSC)の増殖および活性化とそのメカニズムに及ぼす作用を検討しました。ブルーベリーの添加によって、HO1およびNrf2の発現が認められ、HSC増殖と活性化を抑制し、また細胞外マトリックスの合成も抑制しました。このことからブルーベリーの摂取は、肝線維症などの肝疾患に対して有効な働きを持つ可能性があることがわかりました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21092482

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参考文献

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